キャリアプランの一選択肢として薬局の独立開業を考えている人も多いでしょう。薬局の経営者として成功すれば、薬剤師でも年収1000万円以上になることは夢ではありません。しかし、当然のことながら、独立開業にはメリットとデメリットがあります。
そこで今回は、どのようなメリット・デメリットがあるのか、独立開業で失敗しないために注意するべきポイントについて詳しく解説します。
薬剤師が独立開業することのメリットとデメリット
まずは薬剤師が独立開業することにはどのようなメリットとデメリットがあるのかを把握しておきましょう。
メリットとしてまず挙げられるのは、自身の裁量で決められる範囲が増える、ということです。誰かに雇われているわけではないので、自分自身の目指す薬局像や薬剤師像を追求できます。自身の望む生活に合わせた働き方もできるでしょう。定年について心配する必要もありません。また、年収が雇われていた頃よりも増えやすいこともメリットです。薬剤師の平均年収はおよそ600万円程度といわれていますが、独立開業して成功すれば年収が1000万円を超えることも珍しくありません。
一方、デメリットもあります。最も重要なポイントは、何もかもが思いどおりにいくとは限らない、ということです。経営者としてこなされなければならない業務はたくさんあります。そのため、場合によっては、雇用されていた頃のほうが時間に余裕があった、となるかもしれません。
また、収入に関しても、売上によっては雇用されていた頃より減ってしまうケースもありえます。最悪の場合、倒産してゼロになってしまうことも想定しておくべきです。そうしたリスクがあることをあらかじめ念頭においておきましょう。
独立開業で失敗しないためには
デメリットであるリスクを減らすためには、失敗しないための方法を知って対策を取ることが大切です。
まず独立前にしておかなければならないのが、貯蓄です。独立開業をするためには、土地代や設備費、人件費などのために多額の資金を用意しなくてはなりません。銀行などの融資を活用できる場合もありますが、万が一のことを考えるなら、あらかじめある程度の金額を自前で用意しておく必要があるでしょう。お金が回らなければ事業も回りません。
また、独立する際には多くの人の助けが必要となります。そのため、人脈を広げておくことも大切です。とりわけ医師や同業者、地域とのコネクションを構築しておきましょう。医師と良好な関係を築けているかどうかは、経営に大きく影響します。
まとめ
独立開業して成功すれば、自身の望む働き方や年収が手に入るでしょう。しかし、独立開業にはリスクもあることを見逃してはなりません。リスクを少しでも減らすためには、資金の確保や人脈の構築といった事前準備が大切です。
