薬剤師のステップアップにつながる資格とは?

薬剤師

薬剤師の資格というと、薬剤師になるための薬剤師国家試験をまず頭に思い浮かべる人も多いでしょう。しかしそのほかにも、取得しておくことでステップアップや転職の際に有利になる資格があります。それが認定薬剤師の資格です。

この記事では、認定薬剤師の資格とはどのようなものか、どのようにすれば取得できるのか、詳しく解説します。

認定薬剤師とは

薬剤師になればもう勉強をしなくてもよくなるかというと、そうではありません。薬剤師になったあとも勉強を続ける必要があります。なぜなら、医療の進歩や社会情勢の変化などにより、薬剤師に求められる責務は変化し続けているからです。そのような自己研鑽を証明する制度として生まれたのが、認定薬剤師です。

この資格は、4年以内に40単位以上を取得することで認定されます。取得するべき単位は、倫理や基礎薬学、医療薬学、衛生薬学、薬事関連法規・制度などさまざまです。資格の有効期間は3年で、それまでに研修を受けて更新しなければなりません。

この資格を有していることのメリットとしてまず挙げられるのは、医師からの信頼が高まることです。そのほか、雇用先によっては特別手当が支給されることがあります。また、転職活動の際には、この資格が有利に働くでしょう。

資格を取得するためには

先述したように、資格を取得するためには4年以内に40単位以上を受講しなければなりません。受講形式はさまざまで、集合研修や学術集会のほか、ビデオ・オン・デマンドでのe-ラーニング研修などがあります。これらの研修を行なって単位認定シールを発行できるのは、認定薬剤師研修機関のみです。

認定薬剤師研修機関は、公益財団法人日本薬剤師研修センターや東邦大学薬学部など、全国に27機関あります。

注意するべきポイントは、この制度に参加するために、まずPECS(薬剤師研修・認定電子システム)に登録しなければならないということです。登録していないと、研修会を受講しても単位が得られません。

また、資格は3年で失効します。更新するためには、3年間で30単位以上、かつ毎年5単位以上を取得しなければなりません。更新できなかった場合には、またあらためて新規で取得する必要があります。

まとめ

認定薬剤師は、薬剤師の日頃の自己研鑽を証明する資格です。この資格を有していることは、薬剤師として最新の医療や社会情勢にキャッチアップしていることの証明になります。

資格を取得するためには必要な単位を取得しなければなりません。薬剤師としてのステップアップをしたいのであれば、認定薬剤師資格の取得を目指しましょう。

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