公務員薬剤師になるには?仕事内容や年収も解説

薬剤師

安定した収入や充実した福利厚生などが魅力といわれている公務員薬剤師は、求人者も多い人気業種の一つです。

この記事では公務員薬剤師になるための方法、仕事内容や年収について解説します。

公務員薬剤師を目指している人や、公務員薬剤師の仕事内容や年収について知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

公務員薬剤師になるためには公務員試験に合格しよう

公務員薬剤師とは、国や市区町村などの地方自治体に公務員として働いている薬剤師のことです。公務員薬剤師になるには、薬剤師免許を取得したうえで公務員試験に合格する必要があります。
公務員薬剤師の種類は、主に以下の3つです。

  • 国家公務員薬剤師:厚生労働省など主に国の組織や機関で勤務
  • 地方公務員薬剤師:地方自治体の役所や公立病院、保健所などで勤務
  • 麻薬取締官:厚生労働省に所属し全国12箇所の地方厚生局麻薬取締部で勤務

公務員試験に合格したあとは国家公務員薬剤師、地方公務員薬剤師、麻薬取締官それぞれが行う希望職種の研修を終えると公務員薬剤師として仕事ができます。

公務員薬剤師の仕事内容や年収はどのくらい?

公務員薬剤師は前述した職種によって、仕事内容が違います。

国家公務員薬剤師は厚生労働省の薬系技官として業務を行い、薬事行政をはじめとする以下のような仕事を行います。

  • 医薬品の品質管理や研究開発促進
  • 診療報酬や調剤報酬の改定見直し
  • 食品添加物の指定や規格基準の策定
  • 化学物質のリスク評価や毒物や劇物の取締り

他の省庁や国際機関、民間企業などさまざまな機関や組織とも関わるのが特徴です。

地方公務員薬剤師は県庁や市区町村などの地方自治体に所属し、地域に寄り添った仕事が多くあります。

地方公務員薬剤師が配属されるのは主に以下4種類の現場で、それぞれの仕事内容は以下のとおりです。

  • 県庁や市区村町役場:製薬メーカーなどへの立入検査、安全な医薬品共有の調査など
  • 保健所:薬局や飲食店への立入検査や販売許可、指導や監査など
  • 公立病院:調剤や患者への服薬指導など
  • 衛生研究所:感染症予防に関する研究や調査、衛生管理など

人事院が発表した令和6年国家公務員給与の実態によると、公務員薬剤師の平均月額給与は約36万円です。

引用:令和6年国家公務員給与の実態

給与月額を1年で計算した432万円に月額の4.5倍となるボーナスを加算すると、公務員薬剤師の平均年収は約594万円と算出できます。

薬剤師全体の平均年収が577万円とされているため、公務員薬剤師は薬剤師全体の平均よりも高いことが分かります。

まとめ

公務員薬剤師は薬剤師国家試験に合格後、公務員試験にも合格しなければなりません。

そして、募集人数が少ない割に希望者は多いという狭き門といわれている職業です。

しかし一般的な薬剤師と比較すると平均年収は高く、雇用も安定している傾向にあります。

公務員薬剤師を目指す人は、さまざまな観点から働き方を比較検討しましょう。

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