薬剤師が転職活動する場合、重要なポイントは何のために転職するのか、ということです。自身が何を望むのかをあらかじめ明確にしておかなければ、転職したあとに後悔することになりかねません。
この記事では、年収アップを希望する場合と働きやすさを希望する場合それぞれの転職先の選び方について詳しく解説します。
今よりも年収を上げたい場合
今よりも多くの年収を求める人は、なるべく給与の高い業種や業態を選ぶようにしましょう。例えば、調剤薬局、ドラッグストア、病院、製薬会社を比較した場合、平均的に給与が高いのは製薬会社、ドラッグストア、調剤薬局、病院の順番です。
とはいうものの、病院であっても規模の大きい病院であれば給与は高くなる傾向にありますし、製薬会社でも規模の小さい会社であれば給与が低い可能性があります。業種はもちろんのこと、転職先の企業がどれくらいの規模なのか、ということも重要なポイントです。
また、給与額だけでなく待遇や福利厚生についてもよくチェックする必要があります。入社時の年収が高くても、その後昇給しないのであれば、生涯年収は大きく下がってしまうことになるでしょう。給与が高いのは仕事がハードだからかもしれませんし、転勤などが多いからかもしれません。額面の数字だけにとらわれず、実際に自分がその職場で働いていることを想像するようにしましょう。
働きやすさで選ぶ場合
現在の職場が何らかの理由で自身のライフスタイルに合っていない、という人もいるでしょう。働きやすさを重視する人がまずチェックするべきは、就労条件です。例えば、ワークライフバランスを重視するのであれば、日曜日は休みで夜の残業がない調剤薬局がおすすめです。また、全国展開しているドラッグストアの場合、転勤の可能性があることも考慮しておくべきでしょう。
働きやすさは職場の環境によっても変わります。人間関係が気になる人は、まず自分がどのようなコミュニケーションを得意とするのかを分析しておきましょう。大人数と幅広くコミュニケーションをとるのが得意な人もいれば、少人数とじっくりかかわるほうが得意な人もいます。前者はドラッグストアのような臨床の仕事が向いていますし、校舎は製薬会社など非臨床の仕事がおすすめです。
まとめ
転職はステップアップのための方法ではあるものの、短期間の転職を繰り返すとキャリアにおいてはマイナスになってしまう可能性があります。そのため、転職先についてはしっかり選ぶことが大切です。10年後もその会社で働いていることをイメージしながら選ぶようにしましょう。