薬剤師のなり方は?国家試験や受験資格を解説

薬剤師

薬局やドラッグストアで、薬剤師から薬の説明を受けることがあると思います。
薬剤師は、薬剤や医薬品に関する専門知識を持ち、患者さんの健康を守るのが役割です。薬剤師は国家資格であり、薬剤師になるには、薬剤師国家試験を合格する必要があります。

薬剤師の国家試験はだれでも受けられる試験ではありません。受験資格を得るためには、薬学部において、知識の習得、実務経験、卒業試験の合格が必要です。

この記事では、薬剤師になるための薬剤師国家試験から、薬剤師国家試験を受けるために必要な薬剤師教育課程を解説します。

薬剤師国家試験の内容、受験資格は?

薬剤師国家試験は、毎年1回実施され、2~3月に2日間の日程で行なわれます。出題総数は345問、試験科目は幅広く「物理・化学・生物」「衛生」「薬理」「薬剤」「病態・薬物治療」「法規・制度・倫理」「実務」です。

試験の合格基準は以下のように定められています。

① 問題の難易を補正して得た総得点について、平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定した得点以上であること。

② 必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上であること。

薬剤師国家試験の合格率は高く、例年70~90%です。年によって難易度が変わることがありますが、平均的に合格率は高いといえるでしょう。これは、大学が受験者を絞り込んでいるためともいわれています。

合格率は高い一方で、試験内容は近年より実務や臨床的な内容が多くなっています。薬剤師国家試験に合格するためには、指定の科目を修得、実務実習で臨床的な実習など多くの勉強と努力が必要です。

続いて、受験資格である薬剤師教育課程について詳しく解説します。

受験資格を取得するための薬剤師教育課程を解説

薬剤師国家試験を受けるためには、専門的な知識を習得するための薬剤師教育課程の修了が必要です。

まず、6年制の4年間で知識や技術を学びます。残りの2年で実務実習を経験し、卒業試験に合格することで、薬剤師国家試験を受験できます。

実務実習は薬剤師になる前に、病院、薬局の現場を経験できるチャンスです。また、国家試験でも実務や臨床的な問題が多くなっており、実務実習でも積極的に学ぶことが国家試験の対策にもなります。

注意点として、薬剤師教育課程の修了は、6年制の薬学部でしか修了できません。薬学部を持つ薬科大学の中には、研究者を目指す人のための4年制の学部が存在します。
4年制の学部では、薬剤師受験のために必要な薬剤師教育課程は修了できないので、間違えないように注意してください。

まとめ

薬剤師になるためには、6年制薬学部での薬剤師教育課程の修了、薬剤師国家試験の合格が必要です。

薬剤師は国家資格であり、医療をはじめ、さまざまな分野で人々の健康に貢献する社会的役割があります。薬剤師になるまでの学生時代だけが学びの場ではありません。
薬剤師を目指す方は、薬剤師になってからも日々も学びが必要なことを、覚えておきましょう。

今回の記事が、薬剤師を目指す方の参考になれば幸いです。

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